TOP > おしえて骨粗鬆症:1.骨粗鬆症とは?:骨折するとどうなるの?

おしえて骨粗鬆症

1.骨粗鬆症とは?

骨折するとどうなるの?

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は骨がもろくなって骨折をしやすくなる病気です。骨粗鬆症による骨折は要介護となることもあり注意が必要です。

支援や介護が必要となった原因の調査では、一番が認知症、次いで脳卒中などの脳血管疾患、高齢による衰弱、そして四番目が骨折・転倒と報告されており、骨折・転倒は全体の12.1%を占めています。

骨粗鬆症
要支援・要介護になった主な原因

骨折の原因は大部分が転倒によるものです。なかでも、太ももの付け根である大腿骨近位部(だいたいこつきんいぶ)は骨折すると特に治りにくく、歩けなくなったり、入院などによる長期の寝たきり状態が続くため認知症となってしまうこともあります。
また一度骨折すると、「また転倒し骨折するのではないか」という不安などから、家に閉じこもりがちになり体力や筋力が衰えてしまい、要介護状態に陥りやすくなります。

寝たきりになると高額な医療費がかかるため、ご本人だけでなく、ご家族など周囲の方にも精神的・経済的な負担を与えてしまいます。骨粗鬆症を治療し骨折を予防することは、社会全体にとっても大切なことなのです。

監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生

2020年12月作成