TOP > おしえて骨粗鬆症:3.治療と予防:3.日常生活で気をつけることは?

おしえて骨粗鬆症

3.治療と予防

日常生活で
気をつけることは?

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療は、「食事」、「運動」、「お薬による治療」の三つが中心となります。治療の効果を高めるためには治療の継続に加え、規則正しい生活を送ることが大切です。
お薬による治療をされている方は、腰の痛みなどがなくなっても自己判断で治療を中止せず、処方されているお薬を飲み続けることが大切です。

食事‐運動‐お薬による治療
食事について

食事では、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、たんぱく質など、治療に必要な栄養素を積極的に摂るようにしましょう。

治療に必要な栄養素を積極的に摂りましょう
治療に必要な栄養素を積極的に摂りましょう
  • 活性型ビタミンD3製剤と一緒にカルシウムやビタミンDを含むサプリメントを摂取する場合は、
    主治医または薬剤師に相談してください。
  • 血液をサラサラにするお薬を服用している方はビタミンKの摂取には十分注意しましょう。
カルシウムを摂りましょう

カルシウムは骨をつくる主な材料です。

骨には身体を支える支柱としての役割がありますが、一方でカルシウムの貯蔵庫としての役割も担っています。

カルシウムは重要な栄養素ですので、カルシウムを多く含む食品を食事に取り入れ、1日800mgのカルシウム摂取を目標にバランスのとれた食生活を心掛けることが大切です。

カルシウムの摂取は1日800mg を目標にしましょう カルシウムの摂取は1日800mg を目標にしましょう
カルシウムを含む食品
カルシウムを多く含む食品1
カルシウムを多く含む食品2

出典:文部科学省
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

  • 活性型ビタミンD3製剤と一緒にカルシウムやビタミンDを含むサプリメントを摂取する場合は、主治医または薬剤師に相談してください。
ビタミンDを摂りましょう

ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を促し、骨を強くします。

ビタミンDはサケ・サンマなどの魚類に豊富に含まれていますが、魚類に含まれるビタミンDの量は種類によって異なるため、さまざまな種類の魚を摂取することが望ましいです。

ビタミンDの豊富な食品
(推奨量15~20μg)
ビタミンDの豊富な食品1
ビタミンDの豊富な食品2

※骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
出典:文部科学省
 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

日光には、ビタミンDを皮膚で合成する作用がありますので、天気のよい日はできるだけ外出して日光にあたるようにしましょう。ただし、日焼けするほどあたる必要はありません。直射日光でなく木陰などでも十分な効果があります。

例えば、10μgのビタミンDを作るのに必要な日光浴の時間は、手の甲と顔に太陽を浴びる場合、夏場は朝・昼であれば5~30分程度必要です。
また、冬場は地域によって異なりますが、15分~60分程度の日光浴が必要と考えられます。

日光には、ビタミンDを皮膚で合成する作用があります
運動について

活発な身体活動や日常生活活動は、骨を強くし、筋力アップにもつながりますので、体を動かす習慣をつけるようにしましょう。

体を動かす習慣をつけましょう

カルシウムの吸収を助けるビタミンDは日光を浴びることにより皮膚で産生され、骨を強くします。

  • 毎朝の習慣にラジオ体操

    毎朝の習慣に
    ラジオ体操

  • ウォーキングなどの軽い運動

    ウォーキングなどの
    軽い運動

外出時の注意と工夫

外出時には転ばないように注意することが大切です。
天気の悪い日や気分が向かないときなどは、無理をせず外出を控えたほうがよいでしょう。

散歩のときの服装は動きやすいものがよく、靴はサンダルやヒールの高いものではなく、履きなれた運動靴にするのがよいでしょう。
荷物などは手に持つのではなく、リュックなど両手が自由になるものにすると、転倒したとき手で身体をかばいやすいです。

  • 外出時の注意と工夫1

    荷物などは持たないで、
    できるだけ両手をあけて
    歩きましょう

  • 外出時の注意と工夫2

    雨や雪の日の外出は
    控えましょう

  • 外出時の注意と工夫3

    サンダルはやめて、
    履きやすい運動靴
    などにしましょう

運動はロコモの予防にもつながります

運動には以下のような利点がありますので、軽い運動でも毎日継続して取り組みましょう。

  • 身体を動かすことで骨が強くなる
  • 骨を支える筋肉が増え、バランス感覚がよくなるため、転倒しにくくなり骨折を予防できる
  • 運動により筋力の低下が抑えられ、寝たきりを引き起こすロコモティブシンドローム[略称:ロコモ]の予防になる
運動はロコモの予防にもつながります
お薬について

骨を健康に維持するためには、治療を継続することが大切です。
薬を服用中の方は、自己判断で服薬をやめず、中止の希望がある場合にはかかりつけの先生に相談しましょう。

骨折のおこりやすさ

監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生