TOP > おしえて骨粗鬆症:4.転倒による骨折の予防:2.どんな人が転倒しやすい?

おしえて骨粗鬆症

4.転倒による
骨折の予防

どんな人が転倒しやすい?

転倒予防には体の状態を
知ることが大切

転倒を予防するには、転ばない体づくりを始める前に現在の体の状態を確認しておくことも重要です。

例えば、「平坦な道で滑る」、「わずかな段差につまずく」、「階段の最後の1,2段あたりから転落する」、「電車の中でバランスを崩す」といった経験をしていれば、転倒を起こす可能性が高いと考えられますので十分に注意しましょう。

転倒予防には体の状態を知ることが大切

転びやすくなる原因にはさまざま要因が関係しています。
例えば、高齢者や女性では転倒するリスクが高いことが知られています1)
また、脳卒中、認知症、うつ病などや、筋力の低下、視覚障害、聴覚障害などといった身体機能の低下も転倒のリスクを高める要因の一つとなります1)

1)武藤芳輝,転倒予防,臨床整形外科,40(5):537-548,2005

転倒リスクの評価方法

まずは自分の転びやすさをチェックしてみましょう。
合計点が6点以上の方は、転びやすい状態なので注意が必要です。定期的に下の表でチェックして、自分の転びやすさを把握するようにしましょう。

転倒リスクチェックシート

□ 過去1年間で転んだことがある
5点
□ 歩く速度が遅くなったと思う
2点
□ 杖を使っている
2点
□ 背中が丸くなってきた
2点
□ 毎日お薬を5種類以上飲んでいる
2点

合計点が6以上の方は、
転びやすい状態なので注意が必要です。

鳥羽研二 「高齢者の転倒予防ガイドライン」
メジカルビュー社, 2012

  • 過去1年間に転んだことがある

    過去1年間に転んだ経験のある人は、その後1年間に再び転ぶリスクが約5倍になるといわれています1)
    いつ、どこで、なぜ転んだのかを振り返ってみましょう。

  • 歩く速度が遅くなったと思う

    歩く速度が遅くなるのは、加齢や活動量の低下により、足腰が弱くなったためと考えられます。歩く、またぐ、昇って降りるなどの動作を、しっかり意識して行いましょう。

  • 杖を使っている

    杖の使用はバランス力や脚の筋力が低下しているためと考えられます。バランス力が低下すると、転倒しやすくなります。
    弱った脚の反対側に杖をつきましょう。

  • 背中が丸くなってきた

    背中が丸くなると、姿勢やバランスが崩れ、転倒しやすくなります。
    背中が丸くなるのは、骨粗鬆症の症状の一つです。骨粗鬆症の患者さんは、骨がもろくなり骨折しやすい状態になっているため、転倒すると骨折しやすく、寝たきりを招く危険性があります。「最近身長が縮んだ」など気になることがあれば、医師に相談しましょう。

  • 毎日お薬を5種類以上飲んでいる

    薬の服用が増えてくると、薬の影響で転びやすい状態になることがあります。
    ただし、自己判断で服用を中止せず、気になる場合は、医師に相談しましょう。

1) 鳥羽研二 「高齢者の転倒予防ガイドライン」
メジカルビュー社 2012

監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生