TOP > おしえて変形性膝関節症:4.治療:3.手術療法[① 関節鏡視下手術、② 高位脛骨骨切り術、③ 人工関節置換術]

おしえて変形性膝関節症

4.治療

手術療法
[①関節鏡視下手術、②高位脛骨
骨切り術、③人工関節置換術]

変形性膝関節症で行われる主な手術には、「関節鏡視下手術」、すねの骨に対する「高位脛骨骨切り術(こういけいこつこつきりじゅつ)」、「人工関節置換術」があります。

①関節鏡視下手術

関節鏡視下手術は、膝の関節内に小さなカメラ[内視鏡]を入れて行う手術です。画面を見ながら、関節表面からはがれた軟骨片を取り除くなどの処置をします。
1cmほどの小さな傷で手術が可能なため手術時間が短く回復も早い一方で、効果の持続性は比較的短かったり、症状が再発する場合があります。

膝の中にカメラ(内視鏡)を入れて行う手術です

手術時のからだへの負担が少なく回復も早いのですが、効果の持続性が比較的短い場合もあります。

②高位脛骨骨切り術

高位脛骨骨切り術は、すねの骨を膝に近い位置で骨切りして形を変えることで、O脚を矯正する手術です。O脚を矯正すると、それまで膝の内側に集中していた体重の負担が膝の外側に移動するため、膝の内側の痛みが軽減します。

高位脛骨骨切り術の手術後は、骨切り部分がくっつくまでに通常3~4ヵ月ほどかかります。その間は安静にする必要がありますが、治った後はこれまで通りの日常生活動作や運動が可能になります。

脛骨[すねの骨]のかたちを変えて、O脚を矯正し、膝の内側にかかる負担を軽減します

骨がつくまでの期間、安静が必要ですが、治ったあとは、仕事やスポーツを含めた活動が可能になります。

③人工関節置換術

人工関節置換術は、軟骨がすり減って変形した関節の表面を取り除いて、金属[チタンやセラッミックなど]や人工の部品[高分子のポリエチレンなど]に置き換える手術です。
変形性膝関節症が進行し、膝関節全体に大きな変形がみられるような場合に膝の人工関節置換術が行われます。膝関節の変形の程度によって、部分的に置き換える「片側(単顆)置換術」、もしくは膝関節全体を置き換える「全置換術」が行われます。

膝の人工関節置換術の手術後は、数日のうちに歩行が可能となります。膝の痛みは軽減し、日常生活への支障も減ります。ただし、関節に大きな負担がかかるような動作や運動はひかえる必要があります。

変形した関節の表面を金属などでできた人工の部品で置き換える手術です

監修:新潟医療福祉大学 教授 大森 豪先生