TOP > おしえて骨粗鬆症:1.骨粗鬆症とは?:骨粗鬆症ってどんな病気?

おしえて骨粗鬆症

1.骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症ってどんな病気?

骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。骨粗鬆症になると、骨の量が減少し、骨がスポンジのように粗くなってしまい骨折を起こしやすくなります。

骨の量が減少すると、日常生活の些細なきっかけで背骨の骨がつぶれてしまうことがあります。これを圧迫骨折(あっぱくこっせつ)といいます。年をとって背が低くなったり、背中が丸くなる理由は、この背骨の骨折が関係しています。

イメージ図
  • ほぼ正常な骨の断面

  • 骨粗鬆症の骨の断面

  • 正常な背骨(脊椎)
  • 骨粗鬆症の背骨(脊椎)
骨の量が減少するのはなぜ?

骨は若さと強さを保つため、古い骨を壊し[骨吸収]、新しい骨を作る[骨形成]というサイクルを常に繰り返しています。
このような骨の新陳代謝は、古い骨を壊す破骨(はこつ)細胞と、新しい骨を作る骨芽(こつが)細胞のはたらきによって行われています。
しかし、骨粗鬆症になると骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨形成よりも骨吸収が多くなります。
そのため、症状が進行すると骨がもろくなり、ちょっとしたことでも骨折しやすくなるのです。

骨の新陳代謝のバランスが崩れると骨粗鬆症になります 骨の新陳代謝のバランスが崩れると骨粗鬆症になります
治療は継続することが大切

骨粗鬆症による骨折は寝たきりになるリスクを高めます。

骨粗鬆症は、治療を継続することで、骨折を起こしにくくすることが期待できます。
治療中の方は定期的に受診し、治療を継続しましょう。

骨折のおこりやすさ

監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生

2020年12月作成