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おしえてロコモティブシンドローム

2.ロコモを予防するには

腰痛体操

腰痛の予防・改善、再発防止に効果的な運動が『腰痛体操』です。

腰痛体操には「大殿筋のストレッチ」、「ハムストリングのストレッチ」、「上体反らし」、「背筋体操」、「腹筋体操」があります。

大殿筋のストレッチ
    〈方法〉
  1. ① 仰向けに寝て、片膝を両手で抱えます。反対側の脚はまっすぐに伸ばします。
  2. ② 深呼吸しながら、ゆっくりと膝を胸の方へ引きつけます。
  3. ③ 15秒間そのまま保ちます。
  4. ④ ゆっくりと膝を元に戻します。
  5. ⑤ 脚を替えて、同様に行います。
  6. ⑥ 3~5回を1セットとして、1日に1~3セット以上行います。

腰・背中のストレッチ

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ハムストリングのストレッチ
    〈方法〉
  1. ① 仰向けに寝て、片方の脚を真上に股関節から90度に上げます。反対側の脚はまっすぐ伸ばします。
  2. ② 太ももの裏を両手で抱えて、ゆっくり膝を伸ばしていきます。
  3. ③ 膝を伸ばした状態で15秒間保ちます。ゆっくりと脚を下ろします。
  4. ④ 脚を替えて、同様に行います。
  5. ⑤ 3~5回を1セットとして、1日に1~3セット以上行います。
太ももの裏側のストレッチ

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上体反らし
    〈方法〉
  1. ① うつぶせになり、両手を身体の横につきます。
  2. ② 両肘を伸ばして、腰や下肢に痛みが出ない範囲で上体を反らします。
  3. ③ 10秒間静止します。首を反らしすぎないように注意しましょう。
  4. ④ ゆっくりと元の姿勢に戻します。
  5. ⑤ 5~10回を1セットとして、1日に1~3セット行います。
注意すること
  • ● ベッドやマットなど柔らかいものの上で行いましょう。
太ももの裏側のストレッチ

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背筋体操
    〈方法〉
  1. ① うつぶせになり、両手を後ろに組みます。
  2. ② 上半身を反らせるようにゆっくり上げます。
  3. ③ 5秒間止めます。胸が少し浮くくらいで十分です。背筋に力を入れるだけでも大丈夫です。
  4. ④ 首を反らせ過ぎないように気をつけて、あごを引くようにしながら行いましょう。
  5. ⑤ ゆっくりと元に戻します。
  6. ⑥ 10回を1セットとして、1日に1~3セット行います。
ポイント
  • ● この運動は、お尻や下肢の後ろ側の筋肉も強化します。
  • ● 背筋運動は腰椎を強化するので、腰椎の骨密度を維持したり、圧迫骨折を予防する効果もあります。
背筋体操

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腹筋体操
    〈方法〉
  1. ① 膝を立てて仰向けに寝ます。
  2. ② 両手を太ももに添えて、あごを引いたまま上半身を軽く起こし、5秒間止めます。
  3. ③ ゆっくりと身体を元に戻します。
  4. ④ 10回を1セットとして、1日に1~3セット行います。
注意すること
  • ● 上半身を完全に起こしたり、勢いをつけて行ったりすると、腰を痛めることがあります。
腹筋体操

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監修:医療法人社団愛友会 伊奈病院 整形外科部長 石橋 英明先生

2020年12月作成