TOP > おしえて骨粗鬆症:3.転倒による骨折を防ぐには:あなたの転びやすさをチェックしましょう

おしえて骨粗鬆症

3.転倒による骨折を防ぐには

あなたの転びやすさを
チェックしましょう

転倒リスクの評価方法

まずは自分の転びやすさをチェックしてみましょう。
合計点が6点以上の方は、転びやすい状態なので注意が必要です。定期的に下の表でチェックして、自分の転びやすさを把握するようにしましょう。

転倒リスクチェックシート

□ 過去1年間で転んだことがある
5点
□ 歩く速度が遅くなったと思う
2点
□ 杖を使っている
2点
□ 背中が丸くなってきた
2点
□ 毎日お薬を5種類以上飲んでいる
2点

合計点が6以上の方は、
転びやすい状態なので注意が必要です。

鳥羽研二 「高齢者の転倒予防ガイドライン」
メジカルビュー社, 2012

  • 過去1年間に転んだことがある

    過去1年間に転んだ経験のある人は、その後1年間に再び転ぶリスクが約5倍になるといわれています1)
    いつ、どこで、なぜ転んだのかを振り返ってみましょう。

  • 歩く速度が遅くなったと思う

    歩く速度が遅くなるのは、加齢や活動量の低下により、足腰が弱くなったためと考えられます。歩く、またぐ、昇って降りるなどの動作を、しっかり意識して行いましょう。

  • 杖を使っている

    杖の使用はバランス力や脚の筋力が低下しているためと考えられます。バランス力が低下すると、転倒しやすくなります。
    弱った脚の反対側に杖をつきましょう。

  • 背中が丸くなってきた

    背中が丸くなると、姿勢やバランスが崩れ、転倒しやすくなります。
    背中が丸くなるのは、骨粗鬆症の症状の一つです。骨粗鬆症の患者さんは、骨がもろくなり骨折しやすい状態になっているため、転倒すると骨折しやすく、寝たきりを招く危険性があります。「最近身長が縮んだ」など気になることがあれば、医師に相談しましょう。

  • 毎日お薬を5種類以上飲んでいる

    薬の服用が増えてくると、薬の影響で転びやすい状態になることがあります。
    ただし、自己判断で服用を中止せず、気になる場合は、医師に相談しましょう。

1) 鳥羽研二 「高齢者の転倒予防ガイドライン」
メジカルビュー社 2012

監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生

2020年12月作成