TOP > おしえて骨粗鬆症:3.転倒による骨折を防ぐには:転倒予防は骨折予防
おしえて骨粗鬆症
3.転倒による骨折を防ぐには
- 転倒予防は骨折予防
- どんな人が転びやすい?
- あなたの転びやすさをチェックしましょう
- 転びにくい環境づくり
- 転びにくい体づくり
転倒予防は骨折予防
転倒による骨折に注意
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)による骨折は転倒によって起こることが多いです。そのため日ごろから転倒しないように注意することが重要です。
支援や介護が必要となった原因の調査では、骨折・転倒は四番目に多く、全体の12.1%を占めています。
骨折の原因は大部分が転倒によるものです。なかでも、太ももの付け根である大腿骨近位部(だいたいこつきんいぶ)は骨折すると特に治りにくく、歩けなくなったり、入院などによる長期の寝たきり状態が続くため認知症となってしまうこともあります。
また一度骨折すると、「また転倒し骨折するのではないか」という不安などから、家に閉じこもりがちになり体力や筋力が衰えてしまい、要介護状態に陥りやすくなります。
寝たきりになると高額な医療費がかかるため、ご本人だけでなく、ご家族など周囲の方にも精神的・経済的な負担を与えてしまいます。骨粗鬆症を治療し骨折を予防することは、社会全体にとっても大切なことなのです。
太ももの付け根の骨折のほとんどが転倒で起こります
太ももの付け根の骨折である大腿骨近位部骨折の原因の90%以上が転倒であり、立った高さからの転倒が全体の約4/5を占めています。
太ももの付け根の骨折は寝たきりとなるリスクが高くなりますので、転倒を予防し、骨折を防ぐことが大切です。
監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生
2020年12月作成