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おしえて骨粗鬆症
2.骨粗鬆症の検査と治療
食事のポイント
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療は、「食事」、「運動」、「お薬による治療」の三つが中心となります。治療の効果を高めるためには治療の継続に加え、規則正しい生活を送ることが大切です。
お薬による治療をされている方は、腰の痛みなどがなくなっても自己判断で治療を中止せず、処方されているお薬を飲み続けることが大切です。
食事について
食事では、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、たんぱく質など、治療に必要な栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
治療に必要な栄養素を積極的に摂りましょう
- 活性型ビタミンD3製剤と一緒にカルシウムやビタミンDを含むサプリメントを摂取する場合は、
主治医または薬剤師に相談してください。 - 血液をサラサラにするお薬を服用している方はビタミンKの摂取には十分注意しましょう。
カルシウムを摂りましょう
カルシウムは骨をつくる主な材料です。
骨には身体を支える支柱としての役割がありますが、一方でカルシウムの貯蔵庫としての役割も担っています。
カルシウムは重要な栄養素ですので、カルシウムを多く含む食品を食事に取り入れ、1日800mgのカルシウム摂取を目標にバランスのとれた食生活を心掛けることが大切です。
カルシウムを含む食品
出典:文部科学省
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- 活性型ビタミンD3製剤と一緒にカルシウムやビタミンDを含むサプリメントを摂取する場合は、主治医または薬剤師に相談してください。
ビタミンDを摂りましょう
ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を促し、骨を強くします。
ビタミンDはサケ・サンマなどの魚類に豊富に含まれていますが、魚類に含まれるビタミンDの量は種類によって異なるため、さまざまな種類の魚を摂取することが望ましいです。
ビタミンDの豊富な食品
(推奨量15~20μg)※
※骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
出典:文部科学省
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
監修 : 鳥取大学医学部 保健学科 教授 萩野 浩先生
2020年12月作成