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しっ得情報

- 骨粗鬆症 -

日焼け止めは骨粗鬆症と関係するの?

日焼け止めはビタミンD産生量を低下させる可能性も

強い骨をつくるためには、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが重要です。ビタミンDは食事からの摂取だけでなく、日光を浴びることでも得ることができます。日光に含まれる紫外線にはヒトの体内でビタミンDを合成する働きがあります。しかし、日焼け止めをしていると皮下でのビタミンD産生量が低下する可能性があります。例えばSPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちるといわれています1)

* SPFとは日焼け止めの効果を示す指標の1つ。日焼け止めを塗った場合、塗らない場合に比べて何倍の紫外線量をあてると翌日かすかに赤くなるかを示す。

日焼け止め 日焼け止め

1) 環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」

骨の健康には適度な日光浴が大事

ビタミンDの不足は骨の材料であるカルシウムの吸収の低下を招き、骨粗鬆症による骨折のリスクを高める要因となります。特に高齢者では、骨折は寝たきりの原因につながりやすいため注意が必要です。紫外線対策は子供から大人にいたるまで、皮膚がんのリスク軽減や肌のケアなどのため欠かすことができないものでもありますが、骨の健康を考えると適度に日光を浴びることも大切です。

日光浴 日光浴
日光浴に必要な時間は?

一般的にはビタミンD産生のための日光浴の推奨時間は、夏で30分(日陰)、冬で1時間程度といわれています2) 。ただし、ビタミンD産生量は季節や時間帯や地域によって変化します。特に冬場ではビタミンDを産生のために必要な時間が長くなりますので、紫外線量の多い正午の時間帯に日光を浴びると効果的です。

2) 津川尚子, Pharma Medica 33巻2号, 23-30 (2015)

10μgのビタミンDを生成するのに必要な時間 10μgのビタミンDを生成するのに必要な時間

監修 : 鳥取大学医学部保健学科 教授 萩野浩先生

2019年7月作成